かす玉にくてん / ミナミ / 高砂
2017年 09月 06日
その地の誇る食文化だというこの「にくてん」なるものを同市内の[あぼし]という店で初めて食べた時、同行者の一人は「史上最強のお好み焼き」と評した。オレはと言えば、生まれて初めて肉じゃがを食べた時に近い感銘を覚えたような気がする。
「肉の天ぷらかも知れない」と大した情報もなく入ったその店で口にしたものは、まるでお好み焼きに肉じゃがが入ったような印象であった。
久しぶりにその店に向かおうとするが、既に閉店時間を過ぎてるであろう。
さあ、にくてんの口だ。しかし時間は刻々と過ぎる。どこにしようか。
にくてんを普及することによって高砂の地域活性を目指す「にくてん喰わん会」という組織の名はB-1グランプリ等で聞き覚えがあるのだが、そこの会長のお店[ミナミ]を訪問することにしたのだ。
名前の由来については「すじ肉」と「天かす」が入っているのでそう呼ぶようになったのではないかという説がある。イモが特徴なのにどこにいったのだ?
薄い生地に具を乗せていくスタイル。ここはもうノーマルではなくあぶらかすの入ったにくてんをいただこう。焼いたものを半分に折りたたんだビジュアルイメージが定着しているのだが、[あぼし]もこちらもその限りではないようだ。おでんのジャガイモの入ったお好み焼きは慣れているのでそんなにびっくりはしないが、人類皆兄弟、着想は同じ!
ミナミ
高砂市荒井町中新町6-25 TEL 079-443-3388
第1・3火曜休 / 11:00~14:40 17:00~22:00