悶絶会前哨戦 / 奏煖 / 福島
2018年 02月 08日
なのにさっきからずっと応援の「援」が浮かび、しきりに「えん」と入れるがその文字は出てこない。何故だ~何故なんだ~とひとり悩んでいた。
そんな難しい文字が付いた福島聖天通の裏筋の[奏煖]に辿り着く。「カノン」と読ませる。
今夜はこの店のデフォルトで辣椒と花椒にどこまで酔えるか小手調べだ。
カウンターには一人客がシェフと対話しつつ悶絶する悦びを噛みしめているようだった。四川料理ってコール&レスポンスの要素が独特で、「どうだい、美味い?」というより「でや?辛いか?もっと辛うできるで!」みたいなノリがある。オレの周りだけかも知れないが。
パサつかず、タレはアブラアブラせず。
次に「辣子鶏」。鶏が続こうが焼鳥屋に行ったらどうせそうだろ?しかし大量の辣椒だこと。この量で店の本気度が計れる。鶏肉だけだと刺激はそこそこ、香りを移した上に甘さすら感じる。しかしオレ的には香ばしい辣椒5に対し、鶏肉を1の割合で食べ進む。そりゃあ辛いわ。
その見た目だけではエビチリには見えないはずだ。チリソースには違いないんだが、そのソースが実に具沢山で、豚肉を細かく刻んだ物もふんだんに混ざっている。肝心の海老が見えない。確か帯広でこんなエビチリ食べた事あるぞ。あっ、春香楼だったか。
一見はナオト川上の店でアクアパッツァを頂いているような錯覚にも陥る。適量の赤と青の唐辛子がなるほどフレッシュだ。お国が変われど人類みな兄弟。カラブリア州の人が食べても美味しいはず。
ああ、気がそれてついついンドゥーヤとかサルデッラとか食べたくなる。
重慶では「花市豌杂面」という店が超有名なアレだ。
白いんげんと肉味噌の辣油和えそばといったところか。和えそばを食べた後には必ず「汁そばにすれば良かった」と後悔する。しかし今回はいけてるやん。
四川料理と小吃 奏煖 福島 (中華料理 / 福島駅、新福島駅、中之島駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5